御手幣送り (茅野市上原 葛井神社)

2016.01.12 / 地域を知る / 編集部さん

この年末年始、いかがお過ごしでしたか?
2年詣りに行かれた方も多いでしょう?

諏訪地域でも諏訪大社に お詣りに行くほかに、自分の地区の氏神様(産土様と呼ぶこともあります)に2年詣りに行く方が多くあります。
いつもは静かな境内も夜通し灯りがつき、その年の総代さんたちが出迎え、お札やお守りが授与されます。

そんなお宮の一つ。
茅野市にある葛井神社には、大みそかから新年に代わるその時に行われる、特殊な神事があります。
一般には「御手幣(みてぐら)送り」と呼ばれ、大みそかの神事「除夜祭」と新年一番の神事「歳旦祭」の間に行われます。

さて、大みそかの23:00過ぎ。
地域の人もぽつぽつと二年詣りに訪れます。
神事の支度も整いました。


「御手幣送り」とは、諏訪大社の特殊な神事の一つ。
この一年間に使った御幣などを、この葛井神社本殿にある池に大みそかの夜、投げ込む神事です。
投げ込んだ御幣は翌日には「遠州(静岡県)サナギの池に浮かぶ」そうですが、この「サナギの池」はどこのことなのか解っていません。

23:20、地元の新旧区長さん、新旧の大総代さんがたが集まり、神事がはじまりました。


 神事の間も地域の人が二年詣りにやってきます。

除夜祭が終了し、総代さんの声で関係者が本殿裏の池へ移動します。
諏訪大社の宮司さんも参列し、手には「幣帛」 の束を持ちます。


 大社からきた宮司さんが池に向かって拝礼、祝詞を上げ拝礼。
そして、総代さんがカウントダウンをします。
どうやら0:00きっかりに投げ込む様子。
「…6、5、4、3、2、1、…」

「0!」


で、幣帛 は池に投げ込まれました。
(意外に勢いよく投げていた。)



無事、池に投げ込まれ沈んでいくのを確認して、「御手幣送り」は終了。
本殿にもどり、引き続き「歳旦祭」が執り行われます。

年に一回の特殊な神事。
あったかい支度をして、ぜひ今年の大みそかにチャレンジを。
見学ができますので、現地で地区の方にお願いしてみてくださいね。 (か)

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